転職したい。
でも、足が止まる。
転職先が、今より悪かったら。
その考えが浮かぶたびに、動けなくなる。
今がつらくても、次が良いとは限らない
今の職場はしんどい。
上司が合わない。
仕事量が多い。
給料が上がらない。
毎朝会社に行くのが憂鬱だ。
それでも、転職に踏み切れない。
次の会社の上司が、もっとひどいかもしれない。
職場の雰囲気が、もっと息苦しいかもしれない。
仕事内容が、思っていたのと全然違うかもしれない。
今の場所はつらい。
でも、少なくとも「どのくらいつらいか」は分かっている。
次の場所は、何も分からない。
知らない場所が怖いから、
知っているしんどさの方を選んでしまう。
でも「分かっている」ことと、「耐えられる」ことは、別の話だ。
最悪の場合を、先に想像してしまう
転職を考えると、
うまくいった場面より先に、最悪の場面が浮かんでくる。
新しい職場に入ったのに、人間関係がうまくいかない。
仕事が全然できなくて、肩身が狭い。
また転職活動をしなければいけない。
そこまで考えると、一歩が踏み出せなくなる。
今の職場は嫌だけど、
それよりもっと嫌な状況になるくらいなら、
このままの方がまだましかもしれない。
そう思って、また一ヶ月が過ぎる。
「今より悪くなるかもしれない」は正しい。でも、今も悪い
転職先が今より悪い可能性は、ゼロではない。
入ってみて初めて分かることがある。
求人票には書いていないことがある。
面接でいい顔をしていた会社が、実態と違うことがある。
だから「転職先が今より悪かったら」という不安は、根拠のない心配ではない。
でも、今も悪い。
毎朝しんどい。
仕事中に何度も限界を感じる。
このまま続けていく気がしない。
「今より悪くなるかもしれない」と「今も悪い」を並べたとき、
今の状況を選び続けることが、本当に安全なのかは分からない。
転職して後悔する可能性もある。
転職せずに消耗し続ける可能性もある。
どちらにも、リスクはある。
全部が今より良くなる必要はない
転職したら、全部が今より良くならなければいけない、
という思い込みがあるかもしれない。
でも、全部が改善しなくてもいい。
今一番しんどいことが、少しでもマシになるだけでもいい。
上司との関係がつらいなら、それだけが変わればいい。
給料が低いことが問題なら、そこだけを軸に探せばいい。
全部が今より上でなければ動けない、
そう思うと、いつまでも動けなくなる。
それでも、足が止まっている
転職先が今より悪かったら。
その考えは、転職を考えるたびに出てくる。
完全には消えない。
今の職場を離れたい気持ちと、
次が今より悪かったらという怖さが、
ずっと同じくらいの重さで並んでいる。
だから、動けない。
動けないまま時間が過ぎていく。
それでも、転職サイトをまた開いている自分がいる。